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高森明勅
2018.9.3 17:58政治

シンガポール青年が語るカジノの弊害

わが娘婿のシンガポール青年。
 
カジノの成功例、
日本のカジノ解禁の手本とされるシンガポールで、
彼が実際に生活して、痛感しているカジノの弊害とは?
 
「社会にはギャンブル好きが一定数いる。
彼らがギャンブルにのめり込み、
場合によっては身を持ち崩しても、ある意味では仕方がない。
しかし、本来ならその外側にいるはずの、
勤勉で実直な人達が、カジノに一攫千金の夢を持ってしまう。
家庭や社会を支えるべき真面目な人材が、
カジノに引き寄せられて、巨額の借金を背負い、
自殺したり、人生を棒に振ったりしてしまう。
それがカジノの一番の問題点だ」と。
 
しかし、シンガポールの場合、
自国民がカジノ利用者に占める比率は、
20から25%にとどまる。
 
ところが日本ではどうか?
 
カジノ開設を目指す大阪府の試算では、
IR来場者のうち日本人は8割にも達する見通し。
 
シンガポールとは比較にならない。
 
不用意にカジノを設置すると、
かなり深刻な事態になるのではないか。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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